2021年4月2日(金)から4月7日(水)までの6日間、シンガポールを代表する五つ星ホテルとして有名なThe Fullerton Hotel Singapore(ザ・フラトンホテル・シンガポール)にて森下氏の個展が開催されました。
壮麗なホテル内ロビーに16作品が展示。
コロナ禍にもかかわらず観光客、宿泊客など多くの来場者で賑わいました。
入口付近には大型の3作品が展示され、その規模の大きさと圧倒的な美しさに吸い寄せられるように見入っている来場者の姿が多数見られました。
また、紅葉をテーマにした作品群や静謐な青の作品、花々の瑞々しい生命力を詳細に表現した作品など、鑑賞しながら鮮やかに変わっていく色も印象的で、森下氏の色に対する特別な感性が一つ一つの作品を見る来場者に新鮮な感動をもたらしました。
桜を題材としたシリーズは特に人気を呼びました。
「今、日本には行けないので、桜の季節が見事に表現された作品と出会えて、とても嬉しかったです。」「本当に日本で桜を見ているような気分!」など、気軽に国外旅行に行けない現在ならではの声も。
在シンガポール日本国大使館ジャパンクリエイティブセンターホームページやフラトンホテルのインスタグラム、フェイスブックなどでも作品が紹介され、多くの反響を集めました。
また、「Drifting」という作品は特に人気を博し、思索的な感想、美しい表現の感想が多く寄せられました。
森下氏が作品に込めた趣向の深さに触発され、多くの来場者の琴線に触れたようです。
森下氏の作品には、来場者が各々の感性と対峙する媒体のような部分があり、シンプルなタイトルと作品から深遠な哲学を感じる鑑賞者の姿からは、作品にこめられた受け手側の内面を動かす力の強さが感じられます。
本個展に展示された作品中2作品は、会期後にシンガポール最大の芸術劇場内にあるアミューズメントショップにて展示販売されることも決定。
言語の違いや言葉による表現の限界を易々と超え、多くの人に感動をもたらした本展示は森下氏の作品そのものの魅力を改めて実感する6日間となりました。
取材・撮影/一般社団法人 ジャパンプロモーション
文責/編集部 橋本和枝